ドラマ Ns' あおい  第五回 2006年2月7日放送 あらすじ&レビュー

桜川病院には設備が不足していた。MRIは昨年設置したばかりで、高樹の望む機器どころか、電子カルテさえもまだだった。電子カルテの導入には6億もかかるという。各々の医者側が売り上げに貢献できなければ、満足な医療体制にならないという現況だ。
懐の寂しいあおいは、大貫さくらという患者に漬物をもらって仲良く話をする。が、帰ろうとしたさくらは急に倒れてしまう。原因は心臓の病気らしい。高樹によってすぐにペースメーカーを埋め込む手術が行われた。あおいの介護と献身も手伝い、元気になったさくらの退院日。あおいの為に糠漬けを作ると約束するさくら。
さくらの耳鼻科の担当医だった江藤は、福引で当てた時計をなんとなくあげたのだが、さくらはとても喜び、それを大事にはめて退院していった。
ある日さくらはひどい耳鳴りに悩まされ、桜川病院に来る。受付で、いつも何科に通院しているかと聞かれ、「耳鼻科です。」と答えるさくら。江藤の診察を受ける。耳鳴りは脳梗塞の危険もあるので、MRIで調べることに。ペースメーカーを埋め込んだ患者がMRI検査を受けたり携帯などの電磁波の近くにいれば、ペースメーカーが故障する可能性があるので、その確認が義務付けられている。しかしその時江藤は「ペースメーカー」という言葉を使わず、「脳クリップとか、体に金属とか入ってないか」と言い、確認もせずにカルテに「ペースメーカーの使用無」と印をつけてしまう。さくらがMRIを受けた後、待合室でぼうっとしているのをあおいは見つける。あおいは、話しかける言葉に対してさくらの意識が朦朧としているので、すぐにMRI室に駆け込み、事の成り行きを確認するが、その間にさくらはいなくなってしまう。
あおいはすぐに高樹に連絡を取り、病院のスタッフ達を動員してさくら探しが始まる。あおいも自転車で町に出る。師長達による緊急会議が開かれ、江藤の曖昧な表現に対して田所は江藤をかばい、江藤はちゃんと確認した。江藤の将来の為にもそこを曖昧にしてはならないと言う。
さくらは米屋の見える弥生町のバス停で降り、糠床をカートに詰め込み土手を歩いていたが、夜になりあおいがさくらを見つけた時には、すでに倒れていた。高樹によるペースメーカーの手術が再度行われ、さくらは命を取り留める。あおいは江藤に猛然と詰め寄るが、田所ら医師の力により、憶測でものを言っているのはあおいの方だと非難される。本当のことが知りたいと言ったあおいに江藤は、「ちゃんと確認した」と言う。病院の決定により、家族への説明にはペースメーカーの故障は原因不明だということに。医者と高齢の患者さん、どちらの言葉に信憑性があると思うかと総師長はあおいをたしなめる。「江藤先生はあきらかに嘘をついています。」と言うあおいだが、小峰以外に味方につく人間はいなかった。あおいはさくらに泣いて謝るが、さくらは、自分がフラフラしていたのが悪かったと言い、あおいの優しさを受け止める。
高樹に謝りに言った江藤に対し高樹は、さくらが自分のペースメ-カーよりも江藤にもらった時計の方を心配していたと告げる。一方あおいには、正しいことを主張するのがいつも正しいこととは限らないと言う。あおいは江藤に、「江藤先生は自分のミスを知っている。江藤先生もこの病院も変わっていけると信じていいんですね」と問いかけるのだが、江藤は黙って行ってしまう。


レビュー
進化からはみ出してしまったような婆さんのアプリオリな尊さを、凛としたあおいの思いで守ろうとする回。さくら婆さんのうまそうな糠床は、田所の心の水溜りを対置させたものか。いい加減な江藤の冷たさが一医師としてあるべからざる姿のままでいることで、日本の医療体系の欺瞞がいっそう浮き彫りになっている。だが江藤も、この世に「自分の在り処」は有らぬ位の疎外感の持ち主なので、さくらの気持ちを受け止めバランスを取っていくのだろう。
さあ、あおいは柔軟に、田所の「後ろ」を取っていけるだろうか?吹いた笛には「何か」が動くだろうか。
高樹の人生も物語に組み込まれてきた。意識障害五年の患者、別居中の妻、小峰との関係、来週はそれらがクローズアップされる。加えて、「負け医師」から出発した江藤の転回もあるみたいだ。



テレビドラマの時間 三田ちゃんのそら見たことか
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by mitachan2006jan | 2006-02-07 23:04 | ストーリー&レビュー


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