ドラマ Ns' あおい  第七回 2006年2月21日放送 あらすじ&レビュー

あおいの前で倒れた小峰は、何でもないと言って仕事に戻る。いつも通り口は悪いが、病棟の患者たちを細やかに気遣ったり、看護婦達を叱責したりしている。
「ネコミミ」こと佐伯は小峰の担当する病室の患者だが、見舞いに来る家族がいなかった。小峰は佐伯の誕生日を覚えており佐伯を喜ばせるが、「私だっていつまでもあんたの世話をしてあげられるわけじやないんだから。」と言う。
小峰は病院に辞表を提出していた。知り合いのつてで歯科医の受付になると言う。息子の拓が四月から小学生で、一緒にいる時間を増やしてやりたいと言うが、あおいのように家族を犠牲にして人の為にがんばるのはつかれてしまったと言う小峰。あおいは小峰が辞めることがショックで、北沢の誘ったライブにも行こうとしなかった。
佐伯は、大好物であるサクランボのマークが入っている腹巻を小峰に編んでもらう。小峰のことをお袋みたいだという佐伯。
ある日小峰は看護士の怠慢な仕事に文句をつけるが、看護婦の加納は、小峰は単に自分で責任を取りたくないからうるさいのではないかと反論する。十年前の事件で、小峰は部下に責任を押し付けて辞めさせたというのだ。小峰は言い返そうとするが、その瞬間腹を押さえて倒れてしまう。
小峰の病気の診断結果は、多発性子宮筋腫だった。現在婦人科は満床なので、内科で貧血の改善を図りながら様子を見ることになる。担当は田所、あおいになった。あおいは拓の面倒も見ると言う。
小峰の子宮は、通常鳥の卵の大きさのはずが、メロン大にまで膨らんでいた。婦人科の須藤は、全摘が最善だと言い、田所もそれを勧める。あおいは田所にそんな言い方はないというのだが、小峰はあおいを制止する。
小峰が全摘をしたくない訳は、拓の兄弟が欲しいと思っていたからだった。拓の父親は医者だったが、小峰の腹に子供がいると分かった途端姿をくらませたと言う。佐伯のように、私も家族に恵まれなかった。子供も好きだから、いい男を見つけて、サッカーチームが作れる位子供を作りたいと思っていたなどと泣きながら話す。
拓はあおいの部屋に母親とまだ見ぬ弟のぬいぐるみまで持ち込んで、そのぬいぐるみと一緒に寝る。あおいは小峰の為に何か出来ないものかと考えていた。
あおいは高樹に小峰の事を相談するのだが、高樹も小峰の体を考えれば全摘の方がいいのではと言う。あおいは、もし患者が家族だったら本人の希望をかなえてあげたいと思うのではないかと言う。
高樹の妻美沙子が病院にやって来る。友達の小峰の気持ちを察しながら、「あなたに女の気持ちは分からない。」と言う。美沙子には今付き合っている人間がおり、美保もなついているので離婚届にサインをして欲しいと頼む。
看護士達は小峰のナースコールが多いと愚痴をこぼすが、あおいは、小峰は人一倍責任感が強いから病院とみんなのことを思っているのだと弁護する。婦長の緑川も、十年前事故を起こした新人を最後までかばったのは小峰で、自分が本院へ移動するという話にもタンカを切ってここにいさせて欲しいと言っていたことなどを話す。
江藤はあおいに、婦人科の須藤はなんでも切ってしまう全摘屋という噂で、人一倍プライドも高いという話をする。ただ、近く田所には大出世の話があり、須藤も田所の言うことなら聞くのではないかということだった。
夜、小峰は佐伯の容態が気になって病室へ行く。すると佐伯が倒れていた。すぐに診察室に運ばれたが、小峰の話では急性腎不全かもしれないという。診察室から追い出されそうになる小峰は、自分がいかに佐伯のことをよく知っているか懇々と話し、病棟患者は看護士にとって家族だ、ずっと一緒に入退院を繰り返してきた佐伯は家族なのだと言う。しばらくして佐伯の病状は安定化する。
高樹は田所に頭を下げ、小峰の望みどおりに筋腫のみの摘出にするよう不動に進言してやって欲しいと頼む。田所は高樹に、「君が頭を下げるのは二度目だが、今度は返してくれるんだろうね。」と言う。
あおいではてこでも動かなかった須藤の意志は、田所の一声により変わり、小峰は全摘を免れ、難しい筋腫摘出の手術は成功する。
病院を辞めるつもりだった小峰だが、看護婦達が「小峰は内科病棟に必要な人で、まだ教わりたいことが沢山ある。」と言ったことで、小峰の覚悟は決まり職場復帰、辞表は撤回された。総師長室から出てくる小峰に、病棟中の人間が拍手を送る。
高樹の携帯に娘からメールが。「北海道に引っ越すことになった。」という。


レビュー
自らの体内にメロン大の筋腫を抱えて生きる小峰。体の不安や取り巻く世間の厳しさと、よりそう家族達が対比して描かれている。病に倒れなおも前線で働き、医療人としての条件を指し示す小峰の情緒溢れる確かな人間性が伺われる内容だ。嵐のようにタンカを切り、昔を思い返してはどこかで涙を流し、入院しながらも患者を静かに見守り続け、本心を見せたがらないならず者的人格を装う。いやはやなかなかできる技ではない。一連の流れも手伝って、内科病棟の結束は決定的に強くなった。この一体感のあたたかさ・正直な気持ちのすがすがしさが、やせ我慢の行動力を支えて行く。頼もしさが溢れる回であった。
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by mitachan2006jan | 2006-02-22 03:41 | ストーリー&レビュー


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