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ドラマ Ns' あおい  第一回 2006年1月10日放送 あらすじ&レビュー

第一回

夜の国道。私設救急車(?)が渋滞に巻き込まれている。中には骨折の患者が。付き添う
あおい。患者の容態が急変。「山田さん!山田さん!」あおいは必死に心臓マッサージす
るのだが・・・
あおいの部屋。夢から覚める。今日は新しい職場の初日。遅れたくはない。猛スピードで
自転車を漕ぐ。八百屋の前、小型バイクがあおいを追い抜いて行く。バランスを失って倒
れるあおい。八百屋に自転車ごと突っ込む。八百屋の優しいおばさんは、転がったりんご
をあおいに渡し、「どうせ売れないから持っていきなさい」と言う。新しい病院の前で、あお
いは健闘を誓う。
「あなたが本院のお荷物ね。」総師長の泉田は、「この病院の別名は最終処分場。何が
起きたかではなく、何をしたかが問題だ。」とあおいに釘をさす。あおいは元気に職場に
向かうが、ナース達はそろって無視。最初の仕事はコーヒー係、砂糖とミルクのサービス
までさせられる始末。そこに現れたのが内科医の高木医師。朝あおいを追い越したバイ
クに乗っていた張本人である。「ひき逃げ」しかけた高木を、あおいは問い詰めようとする
が、あまり聞いてないみたいだ。
仕事が欲しいあおいだが、何もさせてもらえない。ナースコールが鳴り、あおいは駆けつ
けるが、小峰に「私の患者にさわらないで!」と、逆に叱られてしまう。ここでは、何もしな
いのが仕事だという。備品、機材のチェックを命じられる。
初日の仕事が終わる。更衣室であおいは、自分が病室で患者とエッチしていたと噂して
いる看護婦の話を聞く。慌てて否定するあおい。
病院をでるあおいと小峰の前に、急性アルコールの患者が。小峰は、ここは外来だから
救急車を呼んだ方がいいと冷たくあしらう。あおいは強引に患者を病院に連れていく。当
直の江藤は耳鼻科の医師。なんとも頼りない。あおいは江藤を差し置いて的確な処置を
施す。
帰り際、あおいは、騒動をずっと見ていた高木に、救命病棟にいたことを悟られる。
あおいは小峰に、この病院もはまともな医師がいないのかと尋ねる。小峰はそんなあおい
に対し、今の意識を変え、もっと病院に対して警戒するように注意する。
小峰は帰る途中、ある居酒屋の前を通り過ぎる。先ほどの患者は小峰の知り合いだったら
しい。若者から「姫」と呼ばれている小峰。
次の日から、小峰は少しずつあおいに仕事を与えていく。あの一件で少しあおいを認めた
しい。高木はその違いに気がつき、小峰をちょっとカラかう。
担当の患者梅沢は、りんごをくれた八百屋のおばあさんだった。担当は田所医師。あおい
は検査がやけに多いことに気がつく。
廊下で梅沢車椅子を引くあおい。梅沢は亭主を早く亡くし、わが息子を女手ひとつで育てた
という。あおいはこの親子の絆の深さを知る。
MRAの検査室。なぜか高木がいる。冷やかしに来たみたいだが、内科としてのアドバイス
を残していく。そのときあおいは単に聞き過ごすのだが。
一日の検査が終わり、あおいは梅沢の息子と話をする。息子は、八百屋を継ぎたくはない
のだが亡き父の遺した店を継いで自分を育てた母親に、これから恩返しせねばと、独り言
のようにしみじみ言う。
梅沢の部屋。あおいは肩をもんであげる。息子がそっと代わり、梅沢の気持ちよさそうな声
を、後ろから聞いている。美しい光景。
ナースステーション。あおいは高木に対し、「ここは先生の休憩所ではありませんから」と、
冷たくあしらう。
夜。梅沢は眠れないらしい。あおいは、梅沢の歯がうずくことが気にかかる。
その頃梅沢の八百屋では、息子が慣れない野菜の仕分けをしている。高木が通りかかり、
少し立ち止まってそれを眺めている。
病院。当直の田所にあおいは梅沢の歯痛の処方を尋ねるが、「歯痛は私の専門ではない。
君は看護士の分際で医者に意見するのかね」と、ピシャリと言われ、返す言葉を失う。
あおいは、以前救命にいた頃、似たような患者が亡くなったことを思い出し、小峰に心電図
を貸してもらえないかと頼む。小峰は少し考えるが、決断を下し、心電図を取り寄せる。
にわかに忙しくなる。小峰は、一人まともな医者がいると言い、病室を出て行く。
梅沢が倒れた。あおいの心配は的中した。
息子も電話でそれを聞き、すぐ駆けつけて来る。
心電図は、心筋梗塞を示していた。高木が駆けつける。脈が弱っている。心臓マッサージ、
電気ショック・・・患者の脈が止まる。あおいは言う。「1パーセントでも助かる可能性がある
なら私は絶対に諦めない。」続けられる電気ショック。患者は息を吹き返す。
田所が入ってくる。あおいは、患者の近くにいた自分の進言を無視した田所を責め、手術
室へ。
高木によって手術は行われ、患者はふたたび命を取り戻した。
梅沢の病室。田所が病状を説明。梅沢の息子に感謝されている。あおいはなんとも言えず
それを見ていた。
あおいは高木に、歯痛の話で助けに来てくれたことの礼を述べる。それよりも雑誌の袋とじ
に夢中な高木。
帰り道。看護士としての希望を語るあおいに小峰は、結局病院なんて変えられない。期待
せず早く割り切ったほうがいいと言う。
車で通りかかる田所に敵意を示しているあおいを、泉田は窓ごしに見ていた。


レビュー
このたびの火曜ドラマはこれ。脚本の吉田智子氏には、「美女か野獣」「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ」がある。同氏は、「現代」において、がんばる女性の姿を描く。はじめは広告代理店の社員だったらしいが、そういうものさしも持っているかもしれない。
ところで、氏が描きたいのは、単に、がんばっている姿ではなく、時には悩んだり、自分を曲げたりしながら生きて行く、現実的な「真面目さ」である。あおいにおいては、立派な使命を持ちながら、自分の人生をきちんと生きるという、その部分を描けるのだろうか?
娯楽から一歩進んだ展開を期待したい。
さて、巨大な病院という機構を主人公は相手に回すわけだが、そこで見たのは、白衣を着たビジネスマンの姿だった。彼らはセレブリティーに同調しながら、医療の根本的問題意識を回避していく。雨が降ればゲロゲロ泣く雨蛙のような、利潤追求の受動的エゴイズムに、一矢報いることができるか、あおいには人間のそういった器用さそのものと対決してほしいと思うのだが。
石原ひとみは今回の役で、セーラー服からはじめて脱却して白衣へとを着替えた。いわゆる「8時顔」から9時の夜の戸張にどれほど馴染んでいいくのか、パロディに安易に流されず、甘さの向こう側の、芯の通った反骨精神を明るく表現してほしい。期待しよう。


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テレビドラマの時間 三田ちゃんのそら見たことか
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by mitachan2006jan | 2006-01-11 03:11 | ストーリー&レビュー